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思わぬ再会。

アトムとはそれ以来連絡もしなかったし、今まで何もなかったように振る舞った。
彼はあたしと一緒にいたいと言った。
その状況でそんな事が言えるなんて本当に最悪なやつだと思った。
それと同時にこれ以上いろんな事を抱える事が出来ないくらい辛くてどうしたらいいのかも分からなかった。今だけおかしくなってるだけで、もとに戻ればあたしの事も記憶から消すんだろうし、そうでなきゃいけない。深く考える事でもないって分かっていてもいろいろ苦しかった。
とにかく強制的に切った。
気になってしまったけれど、それも寂しさからなのか?他の感情なのか?もう知りたいとも思わなかったし早く時が過ぎて何も感じないようになりたかった。

ある時、仕事が一段落したのでヒガシがいる部署に顔をだしに行った。
同じ部署のパートさんが先にいて、入った瞬間に人が多くいつもと違う感じはあった。
パートさんが
「あれ~、迎えに来てくれちゃったじゃ~ん!よかったわねぇ」

”んっ?何が・・・?”

パートさんとの間にいた人。
アトムだった。

自然に視界に入らず、アトムだと知って一瞬のうちに動揺した。
1・2秒の間にいろいろ頭の中で駆け巡ったが、彼もあたしの様子をうかがうような感じだった。
とりあえず会釈をし、パートさんとの会話を優先にした。
突然現れてビックリしたんだ。どんな顔して会えばいいか分からなかったし、それを感のいいパートさんにも知られたくなかったし、とにかく一瞬にして心拍数があがった感じ。その場ではそれだけで終わり、自分の部署に戻ったらヒガシがアトムをあたしのいる部署に案内しているところだった。複雑・・・。

自分の席について 「チラッ」 とアトムのいる方をみた。
上司と話しながらこっちを気にしている感じだった。
なんか分からないけど、イラっとして何も言わず顔も体もアトムの方を向けてずっと見ていた。
あたしが怒っているのか、どうしようみたいな雰囲気がどっと出ていて目がずっと合っているのに何も言わないし無反応のあたしに、アトムは持っていた資料でそ~っと下から自分の顔を隠した。
それをみてあたしも吹き出してしまい、普通に振舞うことにした。

「リボビタンD飲む?」

「えっ、くれるの?ありがとう」

「頑張ってね。」

少し話してまた普通に仕事をして過ぎていった。
もうね、振り返ってはいけないし直面した時だけ対処するしかないんだよね。一緒に働いているのも苦しかった。いつかバレるんじゃないか、もう知っている人はいるんじゃないか、また何かあっても嫌だとかいつもビクビクしていた。それは自分が蒔いた種。
自分が意識した時から必ず抱えなければいけない沢山の事を改めて身にしみた。
早く仕事も辞めたかったが、いろんな予定がある中で転職のタイミングは”その時”ではなかった。

ヒガシはあたしの変化に気づきやすいから、アトムに関して疑って?探っている時もあった。職場は恵まれていたが見えない言えない秘密。いつも怖かった。


時間があったので美術館に1人で行った。
その時期はちょうどムンク展がやっていた。
あんまり好きなタイプの絵ではなかったけれど、作品をみていて泣きそうになった。
本当にその時のあたしの心の中は、ムンクが表現したままの世界のようだった。
吐き気がするほど素晴らしいと思えて珍しく本も買ってしまった。
それによって少しだけ、心の闇はムンクの世界に共感し癒された。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_0801/main.html


今は前をみて頑張って歩いていく事が、自分が今すべきことになるんだと・・・。







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テーマ : ひとりごと - ジャンル : 日記

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