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完全なる油断。


うわぁぁっ!

その瞬間、後ろを向いて電柱まで戻ってしまった。同じようにヨチも後ろを振り向いて隠れていた。

おいおい、不意すぎるんだよ!なんだよ。びっくりするなぁ。


開けた通りから一変して曲がると暗い細道になる個展の会場は、京都らしいつくりの素敵な一軒家だった。
画廊の中から漏れる光しかなく、そこから現れた彼は夜空を見上げていた。
たぶん、雨が降ってないかなぁって確認だったのかな?
あたし達がいたところは暗かったから向こうからは見えなかっただろうけど、あたしはこれから行きますって歩き出した瞬間だったから本当に腰が抜けるかと思ったよ。
でもね、あの一瞬さえも一つの場面であったのだろう。
もう1年半以上彼に会っていなかったから、変わらない彼の姿を見て心が揺れた。


離れると決めてから2年が経ったお互いの今を感じながら、あたしは何のためにどんな思いでここにいるのかを。


彼が中へ入っていく姿を見て、あたしも心を決めて歩き出した。


「あたし、頑張るから。待ってて」

後ろを振り向きヨチとクボに手を振って、あたしは光の中へ足を踏み入れていった。
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