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光と影の世界 ~星の王子様~

どうすればいいんだろう・・・。わからない。

「すごいね、こーゆう場所で個展だなんて。ここの全てが作品のようじゃん!」

「ははは、ありがとう。知り合いがここを貸してくれたんだよね。」

「体調は大丈夫なの?腰痛いんでしょ?」

「うーん。もう職業病だからね。でも、今回は本当に辛くてこの個展にも間に合わないかと思ったくらいなんだ。だからこれも半年でつくったんだ。」

「半年?!・・・すごいね。お疲れ様だよ」

苦しくて嬉しくて今にもあふれ出してしまいそうな思いに、なんとか冷静さを保とうとするんだけれど・・・
彼の瞳に自分が映っていると思うと幸せだなぁと感じてしまった。
今だけであったとしても、彼はあたしをみている。ずっとずっと信じていた。
心の底から彼とまた会える事、そして一緒にいられる日が来る事を。


彼はあたしと話してどう思っていたんだろう・・・。


なかなかお互いが深い話もせず、切り出すタイミングもとれないまま時間は刻々と過ぎていった。
もう閉館15分前になり、ふっと入り口のところを見ると男の人が2人で入ってきた。

「あー、S君!来てくれたんだぁ」
・・・もう、言えないよ。うん、会えて作品も見れたんだし十分だよね。

その人の名前を聞いたときも自分の中で衝撃的だったけど、あたしも軽く頭をさげた。
「じゃあ、そろそろ行くね。」

「外まで送るよ!」

「いいよ!お友達来てるじゃん。気にしないでいいよ、じゃあね」

「ん、いいよ!外まで送る。」

彼の友達の横を通り軽く微笑んで、また暗い外の世界に足を踏み出し画廊を振り返った。

「じゃあね。頑張ってね!」そう言ってあたしは歩き出した。かっこいい女で終わりたかったんだ。

「来てくれて本当にありがとう。」光の中の彼が言った。


笑顔でさよならしたのに、歩いて3秒もしないうちに涙が溢れて
あぁ、どうしよう・・どうしよう・・息が出来ない・・苦しい・・・。
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