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都合のいい人。

チケットをもらったり機会があって、よく球場に行く事が増えた。
球場に行って青木くんに会い、都度差し入れをして写真も一緒に撮った。
自分で何がしたいのかわからなかったけど、とにかく寂しさから逃げたかったのもあるし、普通に彼の存在に尊敬をしていたから近くに行きたいと思った。同い年なのにとても考え方や意識が大人で、どっしりした彼の存在感。
その割には年俸2億越えの人に対して、バカにしている差し入れだったかもしれない。
でも、値段じゃないし気持ちだ!と思い込みながら渡していた。青木くんに会うと忘れていたドキドキを思い出せる。

しかし、それさえも微妙に苦しかったりする。なぜなら…

アトムに似ている。体のたくましさや、顔のつくり、お茶目なところ、それでいて男らしいところ。なーんて、ただ自分のタイプなだけかね。
アトムのような人は沢山いるはずだと思っていたし、だから好きになってあのまま進んでいかなくて良かったと思っている。それでも本当に自分では止められないかもしれないと思うほどあの時は気になってしまっていた。

そして、久々にアトムに会った時のこと。
あれから一年になろうとしていた。彼はこっちをチラチラ見ながら他の人と話していた。
目があったらどんな態度をしていいか分からなかったから見ないようにしていた。
話の中で彼の子供の写真を見せてとなって、彼はこっちを気にしながらも結局は携帯の写真をみせていた。
それを聞いた瞬間に体が崩れてしまいそうな、一気に体温があがるような感覚になった。

「なんて無神経なやつなんだ……」

苦しくて吐き気がしてトイレに駆け込んだ。
思えばこんな気持ちになるのだっておかしな話だ。だけど本当に悔しかったし虚しかった。

あいつにとって、あたしは都合よい女だっただけ。自分は家族を持ち幸せに過ごしている。それでいて、あたしと付き合いたいと言うあいつの神経。なんて最悪なやつなんだ。

実際はそんな男なんだろうとわかっていても、あの時は進んでしまいそうな選択肢が自分の中にあった。
でも、自分にはその道を進んで歩いていく事は出来ない事もわかっていた。そして進んでいかなくてよかったと心底思う。ただ、一緒にいて楽しかったのは事実。
あの時だけだからだね。



忘れたい。"くまさん。"の事もアトムの事も他のこと全部。


あたしは青木君に会いに、ヤクルトを応援しに球場へ足を運んでいた。そして青木くんは確実にあたしの存在を知っていてくれていた。
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