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気を許すといってしまいそうだ。

あぁ、胃が痛い。しかしこの道を選んだのは自分だし、この旅の最後には笑顔で別れたい。

話せば良いじゃんと言われ、それこそ会話に困ったが・・・適当に1人で話しながら景色を見ることにした。その方が今の空気を味合わなくて済む。
高速に入って一番最初のS・Aに寄ってもらってトイレ休憩をした。ついでに、一緒に乗せてもらうので飲み物でも買おうと自販機の前で彼が来るのを待っていた。

”はぁ、どうしようかな。せっかく乗せてもらったのに苦しいよ。どんな会話をすればいいかな・・”

ぼ~っと自販機を眺めていたら、その先に彼がぼーっと立っていた。2人しかいないのに気づかなかったあたしもあからさまだが。

「わぁ、ビックリした。ちょっとさ~いたなら教えてよ。コーヒー買うからどれがいい?」

2人で車に戻ろうとした時に気づいた。
ナンバーが日付のような数字。
彼の誕生日に近いが違う。
誰の?何の数字?気になる・・・。

「誰かの誕生日?記念日?」

「あぁ、譲ってもらった車だからね。」

「ふーん、そうなんだぁ。」

一度休憩を取ったから、さっきの重い重い空気よりは少し緩んだ。
自分の中でも無理に話そうとはせずに、長い時間一緒にいることになるので適度にいこうと気持ちも楽になった。

彼も休んだ事で気を張っていたものが少し緩んだか?ポツリポツリ答えてくれたり、彼から話題を出してくれたりと車内という密室の空気も自然になった。
しかし付き合っていた頃のようなものでは決してなかったし、会話の中で触れてはいけない、あえて避けている何かを、この時にお互いに感じていただろう。


もう全てが変わったんだ。あの頃の自分達はもう、ここにはいない。


3年という月日は人生の中でみれば短いものであっても、離れた間にお互いが過ごしてきた時間はとてもとても長いものだった。その間に何度か再会はしたが、その都度それを感じさせられてきた。
今回は自分にとっての最後の賭けだった。

地元を離れ、何も無い田舎での再会。もともとは彼がそこで活動していた場所で、なぜあたしが繋がったのか不思議だっただろう。そして彼の前でやっと自分らしくいられる姿がだせた。
それは言葉では伝えられない、体で伝える表現。とはいえ踊りだって全然まだまだで、表現力というにはまだ乏しい。けれど、ここまで頑張ってきた姿を見てほしかった。
そしてそれを発表できる恵まれた環境、一緒に賛同してくれた仲間達、フラメンコを楽しみに待っていてくれた村の人たち。

人、場所、時など全ての縁が集まって、今と言う時間を作り出した。

もうこれ以上にないほど素敵な時間だった。それだけで、ある種の満足感も得られていたのも事実だった。


彼と出会って過ごした中で、生まれて初めて、”この人と一緒に人生を歩いていきたい”と感じた。
しかし、この” 時 ”の自分の感情の中にそれを描く未来は映らなかった。感じたのはただ、彼が遠いという事だった。見えない大きな壁のような重いものが、心と体を締め付けていた。

早くても4時間くらいかかる帰り道。
彼の車内に流れるのは、彼の好きなレッチリ。
心から楽しめる会話が出来なくて、考えながら話す会話には本当に体力や気力を消耗した。
ずっと流れ続けるレッチリの曲に、だんだんトランス状態になり頭がぶっ飛んでしまいそうだった。


~ 続く ~
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