スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

緊急事態発生。

高速の出口の話になって、彼がまだ実家にいるのだと思った。
彼は3年前とは変わらずに実家を拠点にしているのかな。大した話じゃないはずだった。でも何か胸騒ぎがした。
”本当にそうなのか?絶対に聞いたほうがいい気がする・・なんだろう、こわい。”

さり気ない雰囲気であたしは言った。
「あれ?その駅って事はまだ実家に住んでるんだ?」
すぐさま彼は言った。
「いや、住んでないよ。」

その言葉を聞いた瞬間に吐き気がした。
”あぁ。そうか、そうなんだ”頭を殴られたように自分自身がどうなっているのか分からず、意識がもうろうとした。いろんな事が頭の中を駆け巡って息が出来なくなりそうになった。
一瞬にしてその場の空気をあたしは変えたに違いない。
それでも正常にはいられなくて、心臓の音は今にも彼に聞かれてしまいそうなくらい激しく音をたてた。

彼の実家は駅からそんなに遠くはないのに、同じ駅に家を借りる必要なんて無い。
ましてや彼は外で作業する事が多いのだから、実家だっていいはずだ。お金だって沢山あるわけじゃないだろうし。もしあったなら作品に使うだろうし、アーティストはそういうものだと思っていた。
とは言え、30過ぎの男の人だし1人で暮らすのは自然な事だろう。ましてや彼は車も買ったし、収入に関しては3年前とは明らかに違うのだろう。そう思えば彼が家を借りて住んでいる事は何も違和感はないものだった。

深く考えすぎかな?いや、そうじゃない絶対違う。
彼の近くには90%以上の確立で深い仲の女がいる。

彼女じゃなくても絶対に誰かしら女の人が出入りをしているはずだ。そう思うと、さっきS・Aで電話をしていたのもその人か?渋滞で遅くなると連絡をいれたのだろうか?もうろうとした意識の中で、気持ちを整理しながら考えていた。

確信を得るためにこの先を聞くべきか、このまま知らない方が幸せなのか。

あたしの性格ならば、聞かなければ気がすまない。
でもこれだけは究極過ぎて判断できなかった。だって本当に住んでいると聞いた瞬間に、あたしは普通ではいられない。
もう一緒に帰れない、どうしたらいいかわからないとパニックになって高速から飛び降りてしまうかもしれない。いや、普通に笑って流せる気持ちになるかもしれない。反対に怒って責めたてるかもしれない。それか何も言わず泣き出してしまうかもしれない。自分でも”その時”にならないと分からなかった。果たしてその大きな賭けをする勇気が今の自分にあるのだろうか。


考えた末、やはり彼に聞く決意をした。
決意は出来てもいざとなると言えない。そして今まで以上に言葉やトーンに気をつけなきゃいけない。
変に低すぎても警戒するだろうし、明るすぎても返事がきた後にその明るさを保つ事は苦しくなる。
聞いた後の事や、彼の事を考えているとなかなか声が出なかった。
それこそ裏返ってしまいそうなくらい緊張していた。
ずっとソワソワして無言でいるので、彼もどうかしたかな?と思ったかもしれないが、その理由は大した事ではない”どうせ今度遊びに行かせてよなんていうのか?”なんて。


20分くらい経ってようやく準備が出来た。この一言でこの場の雰囲気も変わるし、自分の未来にも影響があるだろう。頑張れ、頑張るしかない!何があっても受け止める心を、強さを今のあたしにください。


~ 運命の瞬間が訪れる ~



「彼女と住んでんの?」
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。