さまよう塊。
S・Aを出てからは意外とスムーズに流れていて、冊子をもらったりでテンションもあがって楽しい時間になっていた。
だからこそ聞けなかった事は今聞きくしかない。
あたしの知らない時間を、彼がどう過ごし今に至るのかを少しずつ聞き出していった。
それだって最大限の気を使い、自分の話を織り交ぜながら会話を進めていった。彼も最初の時より心を開いて、本音を話してくれるようになっていた。
ミクシィや他の人のブログなどで、少しだけ知っているけど・・・本人の口から聞きたい。あわよくば、その流れで今どんな状況なのか?彼女がいるのか?あたしと会ってどんな気持ちでいるのか?知りたい。早まる気持ちを抑えながら、話し方やトーン、内容など出来るだけ自然にしなきゃ。
その中で入院した時の事を話してくれた。
職業病でもある腰痛。付き合っていた時も隣にいて何も出来ない自分に虚しくて辛い思いをした。
そのヘルニアが悪化して動けなくなり入院。
大きなプロジェクトが進んでる途中で、ベットの上でミーティングをしたこともあった。
思うように動かない体でもう作品を作る事が出来なくなるかもしれない、それどころか一生この仕事は出来ないのかもしれない。いろんな思いが駆け巡り、その時はどうして自分だけこんな思いをと呪いたいぐらいな精神状態だったと。
聞いていて切なくて苦しくて、とても居心地が悪かった。彼がそんな思いで入院生活をしていて一度も顔を出せなかった。それどころか、そんな辛い時にそばにいられなかった。とは言え、あたしは彼がどんな状況か知っていた。彼の中であたしにその姿を見せる事を拒んだ。その結果違う痛みを伴った。
そして本当にタイミングだなとも思った。あたしにとってはマイナスの状況。
もしあの時、少し時間を置いてみる気持ちになったなら、あたしは入院生活を支える事ができたのかも知れない。弱っているところに誰か支えがあれば、どんな人だって気持ちが動きそうな気がする。どんなに強くいようとしても女より男は弱いから。
ずっと1人でいられるわけないじゃん。
複雑な思いで彼の話を聞いていた。
「大変だったね。でも入院して手術が出来ただけ良かったじゃん。期限が決まっていたら痛みにだって耐えられる。」
どう思ったかな。君にこの痛みがわかるか?わからないからそんな事が言えるんだ。
それかもし真意に気づいていたら、本当によく理解してくれている人だったと感じる。
あたしはたまに、会話の中でどこか逃げ場や違う意味を持たせて話すことがある。そうする事によって、相手の出方をみたり本性を引き出したいから。だからって会話トリックが上手いわけではないけれど、自分の気持ちのコントロールが出来ている時には成功率は高い。
そして段々と彼の雰囲気を捉える事ができていった。
彼もあたしのちょっと立ち入った話を理解してか上手くかわしている。
”相手の真意をつきたければ、考えさせる余裕を作ってはいけない。”
今は亡きトニ男の言葉が頭をよぎる。彼ならこの状況をどうゆう風に自分の流れにするんだろう。
あぁ、今となれば本当にトニ男にはいろんな事を教えてもらえた。そして彼の協力もあって、”くまさん。”と一緒に過ごせた。別れたあともずっと引きずっている事に対して
「お前は馬鹿だ。そしてお前を逃したあいつはもっと馬鹿だ。もったいない事をしただけだ。だからお前は他の男を見つけて楽しむべきだ。待っていても時間の無駄だ。」
その言葉は響く。人生経験の中で得た事であり、トニ男の言葉には肯ける事が多い。でも分かっていても、あたしにとって一度だと感じられる人であったから次にいけなかった。もうこんなに全身全霊で誰かを思う事もないと思うし、こんな苦しい思いをするのは今だから出来る。
この恋に終わりが来た時、あたしはもっと自由にそして素直に恋愛が出来る気がする。
そう思ってここまできてしまった。いい加減に終わらせたい。
だからこそ今、納得できるようにしなきゃなんだ。本来こんな機会なんてないんだから。
だからこそ聞けなかった事は今聞きくしかない。
あたしの知らない時間を、彼がどう過ごし今に至るのかを少しずつ聞き出していった。
それだって最大限の気を使い、自分の話を織り交ぜながら会話を進めていった。彼も最初の時より心を開いて、本音を話してくれるようになっていた。
ミクシィや他の人のブログなどで、少しだけ知っているけど・・・本人の口から聞きたい。あわよくば、その流れで今どんな状況なのか?彼女がいるのか?あたしと会ってどんな気持ちでいるのか?知りたい。早まる気持ちを抑えながら、話し方やトーン、内容など出来るだけ自然にしなきゃ。
その中で入院した時の事を話してくれた。
職業病でもある腰痛。付き合っていた時も隣にいて何も出来ない自分に虚しくて辛い思いをした。
そのヘルニアが悪化して動けなくなり入院。
大きなプロジェクトが進んでる途中で、ベットの上でミーティングをしたこともあった。
思うように動かない体でもう作品を作る事が出来なくなるかもしれない、それどころか一生この仕事は出来ないのかもしれない。いろんな思いが駆け巡り、その時はどうして自分だけこんな思いをと呪いたいぐらいな精神状態だったと。
聞いていて切なくて苦しくて、とても居心地が悪かった。彼がそんな思いで入院生活をしていて一度も顔を出せなかった。それどころか、そんな辛い時にそばにいられなかった。とは言え、あたしは彼がどんな状況か知っていた。彼の中であたしにその姿を見せる事を拒んだ。その結果違う痛みを伴った。
そして本当にタイミングだなとも思った。あたしにとってはマイナスの状況。
もしあの時、少し時間を置いてみる気持ちになったなら、あたしは入院生活を支える事ができたのかも知れない。弱っているところに誰か支えがあれば、どんな人だって気持ちが動きそうな気がする。どんなに強くいようとしても女より男は弱いから。
ずっと1人でいられるわけないじゃん。
複雑な思いで彼の話を聞いていた。
「大変だったね。でも入院して手術が出来ただけ良かったじゃん。期限が決まっていたら痛みにだって耐えられる。」
どう思ったかな。君にこの痛みがわかるか?わからないからそんな事が言えるんだ。
それかもし真意に気づいていたら、本当によく理解してくれている人だったと感じる。
あたしはたまに、会話の中でどこか逃げ場や違う意味を持たせて話すことがある。そうする事によって、相手の出方をみたり本性を引き出したいから。だからって会話トリックが上手いわけではないけれど、自分の気持ちのコントロールが出来ている時には成功率は高い。
そして段々と彼の雰囲気を捉える事ができていった。
彼もあたしのちょっと立ち入った話を理解してか上手くかわしている。
”相手の真意をつきたければ、考えさせる余裕を作ってはいけない。”
今は亡きトニ男の言葉が頭をよぎる。彼ならこの状況をどうゆう風に自分の流れにするんだろう。
あぁ、今となれば本当にトニ男にはいろんな事を教えてもらえた。そして彼の協力もあって、”くまさん。”と一緒に過ごせた。別れたあともずっと引きずっている事に対して
「お前は馬鹿だ。そしてお前を逃したあいつはもっと馬鹿だ。もったいない事をしただけだ。だからお前は他の男を見つけて楽しむべきだ。待っていても時間の無駄だ。」
その言葉は響く。人生経験の中で得た事であり、トニ男の言葉には肯ける事が多い。でも分かっていても、あたしにとって一度だと感じられる人であったから次にいけなかった。もうこんなに全身全霊で誰かを思う事もないと思うし、こんな苦しい思いをするのは今だから出来る。
この恋に終わりが来た時、あたしはもっと自由にそして素直に恋愛が出来る気がする。
そう思ってここまできてしまった。いい加減に終わらせたい。
だからこそ今、納得できるようにしなきゃなんだ。本来こんな機会なんてないんだから。
今と記憶と未来。
かつて、彼の好きな餃子だけを食べに遠出した事があった。
2人でいるのが楽しくて幸せで、場所や何をしようとあまり深い意味はなかった。
プチ旅行のようで嬉しくて、運転している彼の手をずっとつないでいた。
流れるミスチルの曲を聞いてお互いの当時の話をして、懐かしがりながら少し歳の差を感じたりもした。そう言えばあの時、通り道に中古車屋さんがあって”買うならどの車がいい?”と聞いたら
「俺はあの軽のバンが欲しい!」
「何で?他にもかっこいいのあるじゃん。」
「俺は車は作品が乗せられて使いやすければなんでもいいの」
またある時、一緒に窓ガラスに貼るスモークフィルムを買いに行った。それを今の車に貼っている事にも気づいた。作品やさまざまな活動でそれなりの実績も残しているし、小さな事も含めて彼はかつて望んでいた事を徐々に実現している。
会話もあり美味しく餃子を食べている中、突然話を切り出した。
「今回、なんだか話が大きくなって迷惑かけちゃってごめんなさい。やりにくかったでしょ」
「別にいいよ。みんなそーゆう話好きだからね。でもいるとは思わなかったからビックリしたけどさ」
「いつあたしが来てるって分かったの?」
「着いてさ、みんな俺の顔見るたびにニヤニヤしてんの。なんかおかしいなと思っていたら、そのうちの1人が教えてくれたんだ。聞いた時はビックリしたよ。」
「そうだったんだー。」(じゃあ、あたしと会った時にはいるのを知っていたんじゃん。)
休憩して車に戻ると、助手席の前のところに冊子があった。
なんだろう?と取ってみると彼の作品集だった。ゴソゴソしていたのは、これを準備する為だったんだ!そう思ったらとても心が暖かくなって嬉しくてたまらなかった。
「それ、あげるよ。」
「本当に?嬉しいありがとう!」
この旅も、もう終わりへと向かっている。残りの時間に何が起こるか、起こらないか?いや、何か起こさせてみせる。
2人でいるのが楽しくて幸せで、場所や何をしようとあまり深い意味はなかった。
プチ旅行のようで嬉しくて、運転している彼の手をずっとつないでいた。
流れるミスチルの曲を聞いてお互いの当時の話をして、懐かしがりながら少し歳の差を感じたりもした。そう言えばあの時、通り道に中古車屋さんがあって”買うならどの車がいい?”と聞いたら
「俺はあの軽のバンが欲しい!」
「何で?他にもかっこいいのあるじゃん。」
「俺は車は作品が乗せられて使いやすければなんでもいいの」
またある時、一緒に窓ガラスに貼るスモークフィルムを買いに行った。それを今の車に貼っている事にも気づいた。作品やさまざまな活動でそれなりの実績も残しているし、小さな事も含めて彼はかつて望んでいた事を徐々に実現している。
会話もあり美味しく餃子を食べている中、突然話を切り出した。
「今回、なんだか話が大きくなって迷惑かけちゃってごめんなさい。やりにくかったでしょ」
「別にいいよ。みんなそーゆう話好きだからね。でもいるとは思わなかったからビックリしたけどさ」
「いつあたしが来てるって分かったの?」
「着いてさ、みんな俺の顔見るたびにニヤニヤしてんの。なんかおかしいなと思っていたら、そのうちの1人が教えてくれたんだ。聞いた時はビックリしたよ。」
「そうだったんだー。」(じゃあ、あたしと会った時にはいるのを知っていたんじゃん。)
休憩して車に戻ると、助手席の前のところに冊子があった。
なんだろう?と取ってみると彼の作品集だった。ゴソゴソしていたのは、これを準備する為だったんだ!そう思ったらとても心が暖かくなって嬉しくてたまらなかった。
「それ、あげるよ。」
「本当に?嬉しいありがとう!」
この旅も、もう終わりへと向かっている。残りの時間に何が起こるか、起こらないか?いや、何か起こさせてみせる。
